孤独姫
少しして、目が覚めた私は
いまだに柊の腕の中にいることに気づいた
とっさに胸板を押し
少しだけだったが距離をとった
「……ごめん」
そうつぶやいた私に
「なんで謝んだよ」
「そーだよ」
「もう、大丈夫ですか」
と、声をかけてくれた
「舞里ちゃんってー、無口だよねー」
そういきなり言われた
「僕たち見たら、媚び打ってくるやつばっかなのにねー」
ん?
なんで、こいつらを見たぐらいで
媚びをうるんだ
「もしかして、僕たちのこと知らないとかー?」
と言われ、私は頷いた
「はぁあー!!俺らのこと知らないのかよ」
さっきまで黙ってたやつがいきなり叫んだ
「……有名人」
と私がつぶやくと
「有名人っちゃ有名人だな…」
と柊がつぶやいた
「舞里ちゃん、僕たちは、麒麟(きりん)の幹部たちですよ」