陸の漁り火
 ──帰り道、俺はふと廃屋に目をやった。

 そこには、いくつもの青い光がぽつりぽつりと浮いていた。

 家の中にじゃない、外にだ。

 建物を取り囲むように青白い光がおぼろげに、遊んでいるみたいにふらふらと浮かんでいた。

 俺は思わず引き気味に小さく叫びはあげたけれど、不思議と怖くは無かった。

 いや違う。

 怖いという感情を押しつぶされているような、麻痺させられているような。

 水中にいるみたいにふわふわとしている。

 あの青い光はなんなんだ。

 あの廃屋に何がある?

 ふと、俺は気がついた。
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