* allergenic *
エントランスに行くと 理人君が女の人達と話していた。


「神谷君一緒にご飯行かない?」

「ねぇ いつも断るけど何で?」


と押し押しの先輩お姉様に 神谷君はしれっと答えている。


「せっかくのお誘いなんですが、今日は今から仕事兼 市場調査に今から行くんです。報告も勿論しなくてはならなくて、すみません。あっ、同行者が来たのでこれで。」

「深町お疲れ。上は片付けて来た?」

「うん、神谷君大丈夫なの?」

「ああ、先輩方失礼します。」

「神谷君またね。お疲れ。」

会社を出て

「はぁ。優那ちゃん遅いから絡まれちゃったじゃない。」


とじと目で睨まれ 私は焦る。


「あの人達いつも断るのに、何度も声を掛けてくるんだよ。」

「ごめんね、理人君モテるんだね?」

「そうかな?だけど俺は1人だけにモテたいから関係ないよ。」

うん?1人だけにって どういう意味だろうか?理人君の言ってる意味がわからない。

「それより、今から店に行くけどワクワクするね。」

「うん、どんな販促してるのか それも楽しみなんだけど?」

「だね♪優那ちゃんと一緒に行けて良かったよ。」
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