＊ allergenic ＊

舘を出る前に元の自分の服に着替える。何だか夢の世界から目が覚めた そんな感じになった。

理人君との帰り道にポツリと言う。

「同期会楽しかった。やっぱり同期はいいよね。たくさん話せたし、私また同期会に行きたいな…。」

「優那ちゃんは感動の琴線が低いから、喜ばせるの簡単だな。梶木に感謝だよ。また行こうね。」

「うん。それに、理人君もいつも私の事を気遣ってくれて感謝してるんだ。いつもありがとう！」

「///突然どうしたの？お礼される事なんて俺してないし、寧ろ優那ちゃんと一緒にいれるのが嬉しいから 俺の方こそありがとうだよ。」

「///うふふ。理人君がいて 良かった…。」

無知覚直球で胸のど真ん中に刺さる矢を 超高速で放つ優那に 理人はたじたじになっている事なんか勿論知らないのは 天然故に全く気付かずに歩いている優那なのであった。