不器用恋愛
そう言われた直後、ちゅ、と唇に柔らかなものがふられる。
「まっ…!!??」
「キスって両思いの特権だよね」
無邪気な、優しい笑みで微笑む。
まさか、実るとも思っていなかった、
「ほ、ほんとに、これ、現実…?」
そう小さく呟けば、彼の顔が至近距離まで近づいて
「夢じゃない、現実。
好きだよ、茜」
そんな彼の言葉と同時にまた同じ感触を感じる。
顔を真っ赤にして、その重みを胸いっぱいに受け止めて―――。
私も、好きだよ。
真斗くん
不器用な女の子が恋する男子は、
それまた、不器用な男の子なのでした。
― Fin
