女トモダチ
「せ、セイラ……!?どうしたの、ねぇってば!」

ブランコから飛び降りて頭を抱えているセイラの肩をゆする。

「真子……助け……て」

顔を歪めながら必死に手を伸ばしてきたセイラの手をギュッと握った瞬間、セイラの体から力が抜けた。

だらんっと地面に落ちるセイラの手のひら。

「セイラ?セイラってば!」

もう一度肩をゆすると、セイラはパッと顔を持ち上げた。

そしてあたしの方にゆっくりと顔を向けた。

「……――ひっ!!」

セイラは笑っていた。口の端だけをわずかに持ち上げて喉を鳴らして楽しそうに笑っていた。

「ふふふっ……」

「セイラ……?」

「アンタとセイラのお涙頂戴の別れなんてあたし、見てられないから。あぁ、白々しい。バカみたい」

呆れたように笑うと、セイラはそのまま立ち上がり、ポンポンッとお尻についた汚れを払った。
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