Memory Puzzle
「あぁーーーーーーーーー!!!!!!!!」
プールから上がって、俺は泣いていた。受け入れられない現実が俺の心を壊した。いや、もうすでに壊れていたのかも知れない。それに目を向けて、受け入れて、俺は本当に全て壊れたんだ。おばあちゃんの家に来て、1年が経っていた。

それから、やっぱり俺は誰も信頼できなくなって、みんなから性格が変わった。なんて言われるようになっていた。誰も信じたくなかった。そう、誰も。

そしてアイツは俺の前に現れた。記憶を無くしたアイツが。アイツは、面倒で、純粋すぎて、正直関わりたくなかった。でも、ほっとけなくて。俺みたいに変わってしまわないように、人を愛せるままでいさせたい。そう思っていくうちに、俺はいつの間にか、アイツの事が…。好きになっていた。
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