あなたに会う前に戻れたら。
最初から無理だったんだ
私の親友みかがすごく走ってる。
たぶん私めがけて走ってくる。
(みか)「ゆりあー!お願い話ししたいから屋上に来て。」
なんだろう。もしかして昨日先輩と話してるの見られたとか?いや、それはさすがにないか。
そんなことを考えているうちに屋上についた
(ゆりあ)「んで、話ってなに?」
(みか)「昨日さしゅんと先輩に告白したの。」
私の胸がすごくざわついた。
応援しなきゃいけないのに。
(ゆりあ)「そうなんだ!どうだった、、?」
(みか)「ふられちゃいました〜!(笑)えへへ」
ちょっとだけ嬉しいって気持ちになってしまった自分が嫌いだ。
でも少し安心した。
(ゆりあ)「え、でもなんで?連絡だって毎日とってたんでしょ?」
(みか)「先輩にとっては連絡取るのなんてなんてことないんだよ!だってね先輩彼女がいたの。」
私はその瞬間、心臓が止まったと思った。
先輩に彼女がいた、、、、、怖くて聞き返せないけど聞き返さなくても聞き間違いじゃないってわかる。
(ゆりあ)「え、そうだったんだ。全然気づかなかったなー(笑)先輩が彼女できたのっていつからなの!?」
(みか)「んーとね。5月の最初の方ってゆってた!」
なんだ。そんなに前からいたんだ。
私が先輩と普通に喋って仲良くなる前から。
私には最初から叶わなかったんだ。先輩と両想いなんて。
みかがフラれたって聞いて私にもチャンスあるかも!なんてばかみたいだなー(笑)
最初からなかったなんて。
私はみかになにも言わずに屋上を飛び出した。
でも私は決めた。
先輩が彼女さんと一生上手くいく保証なんてない。
先輩が振り向いてくれるまで努力するんだって。
もう強がりたくない。
初恋は叶わないって聞くけどまだわからない。
私の初恋は始まったばかりなんだ。
< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop