あなたに会う前に戻れたら。
1番聞きたくない事
最近先輩とどうなのー?
あえて聞きたくない事を自分から聞いてしまう自分はばかだ。でも効かないのはもっと怖い。
(みか)「毎日連絡とってるよー!しかもね今度ご飯一緒に行くんだー!」
あ、1番聞きたくなかった答えだ。
でも素直で純粋で積極的なみかに今さら私も先輩が好きだなんて言えるわけないし。
そもそま私は好きと認める事から逃げた。
(ゆりあ)「え!すごいじゃん!その勢いで好きってゆっちゃえ〜!」
思ってもない事をまた口にしちゃって。
あー。先輩にばったり会わないようにしよ。会っても話さないようにしよう。
(みか)「ゆっちゃおっかな〜」
このままだと胸が張り裂けそう。
(ゆりあ)「あ、ちょっとごめんね!具合悪いから次の授業保健室行くってゆっといて。」
(みか)「え、ゆりあ大丈夫?ゆっくり休んでね!」
(ゆりあ)「ありがと〜!」
はぁ、あのままいたら私はたぶんどんどん性格が悪くなってたんだろうな。
屋上でも行こうっと。
私は屋上の風を浴びて気分を落ち着けた。
そんなとき後ろから
「おい!授業さぼるな!」
って聞こえた。一瞬びっくりしたけど先輩の声だって私はすぐわかる。でも会いたくなかったから気づかないふりをしてた。
そしたら私のすぐ横に先輩が座り込んで
(しゅんと)「何してんだ〜?サボりだろー!」って
話しかけてくるから私は無視できなくで
(ゆりあ)「先輩もサボりじゃないですかー!」なんて2人で授業が終わるまでたくさん話した。
やっぱり好きだなー。なんて思いながら。
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