スーゼントの怨霊

ルール

ハデスが消えて6日目の朝。
村人全員が集まって緊急集会を開いていた。
「皆も知っていると思うが、ハデスは悪魔に魂を売った。きっと奴は我々に復讐心を燃やしているじゃろう。何が起きても決して怯(ひる)むでないぞ!これは悪魔との戦争じゃ!くれぐれも気をつけて行動してくれ。なるべく森の中にある石小屋には近づかないようにな!」
「近づいたらどうなるんだ?」
森の奥から聞き覚えのある声がした。
「誰じゃ!姿を見せぃ!」
村長は村人に目の前をあけさす。
「俺だ。」
森の中からは真っ黒な服と真っ黒のマントを身にまとったハデスが現れた。
村長は狩猟用散弾銃の銃口をハデスに向ける。
「それ以上近寄ると撃つぞ!」
村長の体は震えていた。
「やってみろよ。ただ、お前が引き金を引くより先にお前の首がとぶぞ。」
ハデスはパチンと指をならした。
村人達は村長を見て震え上がった。
「な、何じゃ!?」
体の自由が奪われ、生き物の焼ける臭いがした。
「ほら。よく見ろ。」
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