短編:内緒のはずの片想い
「だ、って抱き締めてたじゃん! 女の人」
「あ、あれは……。告白するときに抱き締めると良いよってあいつが言うから……」
ゴニョゴニョと真っ赤になって伝えるお兄ちゃんはすっごく可愛い。いや、それどころではなく。
「じゃあ、ただのお兄ちゃんのお友だち……?」
「そう、で告白の返事は?」
「えっと……」
なんで私が追い詰められてるのかな!? 初めてだよこんな状況!
「ね、返事して?」
「う、あぅ。好き、です……」
「付き合うってことで良い?」
思いきりこくこくと首を上下に動かす。
「うん、じゃあ。俺のこと、名前で呼んでくれるよね?」
へ、え? なんでそうなるのおおおお!?