職場恋愛
side 航


7階フロアに何かが倒れた音が響いてから、急いで現場に向かって思ったのは、この状況をどう処理しようかってこと。

最初は真鍋さんに報告に行かせようと思ったけど、今日特に機嫌の悪い國分さんに面と向かって報告させたら、明日から絶対に来なくなるかもしれないと思ったから俺も付いて行くことにした。


これ以上新人がいなくなっても困るし、あの人は俺にならなんだって言う。他に八つ当たりされるくらいなら全部受け止めてやる。

そう思って島田と荒木さんに任せて事務所に行った。

震えてなにも言えない真鍋さんに代わって俺が見たままを説明したら拳が飛んで来た。


まぁ来るだろうとは思ったけど。
想像より痛かった。


「お前がいてなんでそんな問題が起こるんだ」
とか
「役に立たないどころの話じゃない」
とか
暴言のシャワーを浴びせられて、これだから暴言王は。
と冷静な自分もいた。


30分くらい真鍋さんにも暴言のシャワーを浴びせてたけど、その後が長かった。

俺1人になった途端にまた拳が飛んで来るし、暴言は止まらないし、同じこと繰り返すし。
俺が訴えたら社会的地位を失うぞと心の中で呟いた。


結局何時間怒られてたのかは分からないけど、「使えないゴミは海にでも沈んだろ。クズ!」とかなんとか言われて事務所から追い出された。
元の担当のところに戻ろうとしたら偶然通りかかったリーダーに「酷い顔だ、そんなんじゃ仕事にならない」と言われて休憩室に行った。

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