ヘップバーンに捧ぐ

翔駒さんから、うちの両親との出会い
翔駒さんの想いを聞いた。

『ねぇ、咲良ちゃん
日本に、お父さんお母さんを
お呼びしたのは俺なんだ。

お二人が咲良ちゃんの事を
本当に愛している事を
聞いて欲しかった』



頭では、出来事を理解できるが
心がついて行ってない。

『咲良、
いきなりこんなこと言われても
混乱するわよね

ごめんなさいね
こんな親で

あなたが、苦労しなきゃいけないことなんて何１つなかったのに

ごめんね………ごめんね』

『咲良、本当にすまなかった

私たちの腕は、
図面を引くことだけじゃない
お前を抱きしめるためにあったのに

気づいていても、行動ができなかった
言い訳してももう遅い

本当にすまなかった』


ふざけるな
ふざけるな
ふざけるな

『咲良ちゃんっ！』

『『咲良っ！』』



気がついたら
お店を飛び出していた。