〈完〉最初で最後の初恋
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私は修学旅行のお土産を先生に渡した夜
家の中で私は倒れた。
それから救急車に運ばれて
意識を取り戻して、お医者さんに言われた言葉が
「余命、半年です」
という言葉だった。
何の病気とか、入院するとか
そんなことは全然覚えてない。
頭に残ったのは、余命が半年という言葉だけだった。
それから塾も学校も全部、やめることになって私は先生に告白した。
人生でたった1人好きになった人。
私はこの恋を叶えたかったけど
恋を叶えるのは一方的にするものじゃない
お互いが思い合って恋をするもの
それを私は先生から教えてもらった。
先生、私は好きになってよかったのでしょうか?
先生を傷つけることになるなら
恋なんてしなければよかったのかもしれません。
きっとこの手紙を読んでいる頃はこの世に私はいません。
でも、この手紙を読んでいるってことは私が死んだこと知っているんだよね?
私から言えるのは
先生のおかげで私のたった17年の人生が
楽しいものになった。
先生の笑った顔も
澄ました顔も
照れ隠しの顔も
怒った顔も
困った顔も
全部、大好きでした_。
でも、先生の泣いた顔、
見て見たかったな、なんて。
先生の人生の中で私が少しでも関われたこと嬉しく思います。
ありがとうございました。
リホより