あなたと私の関係
ごめんね、と眉を下げられ慌てて首を横に振る。
彼女なんてそんな……!!
否定しようと口を開いたのは、私より雨宮さんが先で。
「アホ。まだ15だぞ。俺を犯罪者にするな」
ばっさりと切り捨てられ、自然と肩が落ちる。
分かってるはずなのに、いちいち凹むなぁ。
胸がさりげなく痛んで、その痛みを逃がすためにふう、と小さく息を吐くと、目の前の彼はぱあっと笑顔になって。
「彼女じゃないなら、仲良くしちゃってもいいですよね?」
「………あ?」
「俺、雨宮さんと同じ事務所の柏木理央(かしわぎ りお)!最近絶賛売り出し中のメンズモデルだよ」
よろしくね、と今度は両手を取られてしまい、こくこくと頷くことしか出来ない。
「15ってことは、高1?俺高3だからやっぱり歳近いじゃん。ねね、名前は?」
「あ、えっと、久世」
「…名乗らんでいい」