あなたのことは絶対に好きになれない!
「あっ……」

チリ、と首筋に小さな痛みが走った。その箇所を彼の人差し指がツゥ、となぞる。


「クミは俺の、っていう証」

その言葉によって、何をされたかハッキリ理解する。


「バ、バカ! そんな見えるところに……!」

「俺にバカとは、いい度胸だなあ」

「ひゃっ……!」

ソファに押し倒され、彼が覆い被さる。
男性の顔をまじまじと見ることって今までほとんどなかったから誰と比べてるって訳じゃないけど、オウスケくんの顔は、間近で見ると本当に端正で社内の女性たちが騒ぐのも分かる。
その顔に近距離でじっと見つめられ、私の心臓はドキドキと分かりやすく鼓動する。


「凄いドクドクしてる」

「あっ……」

彼の右手が、ふんわりと私の左胸に触れる。一気に全身に熱が走る。
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