あなたのことは絶対に好きになれない!
どんなに視線を向けたって姿が見えるはずはないのに、ついつい簡易応接の方を見てしまう。
そんな私に気が付いたのか、吉山さんが小声で私に、
「もしかして……金本さん、早坂くんのこと、好きなの?」
と聞いてきた。
「ち、違います‼︎」
思わず、力いっぱい否定してしまった……。
好き、かはまだ分からない。
でも、気になっているのは事実のくせに……。
「そっか。二人の方をあんまりチラチラ見てるから、そうなのかなって思って」
「……朝比奈さんは早坂さんに何のご用事で来店したのかなって思っただけです」
好きだから会いに来た、とか……? でも朝比奈さんにはオウスケくんが相当失礼なことを言い放ったはずだ。プライドの高そうな彼女が、あんなこと言われた後でオウスケくんを好きになるって、普通はないと思うけど……。
でも、絶対ないとは言い切れないし……。
「金利の良い商品を教えてもらうためって言ってたけど……まあ明らかにそれは建前よね。それを知りたいだけなら私に聞けば良いんだし」
「朝比奈さんは早坂さんが好きっていうことですか……?」
「多分ね。あの子、プライド高いから、誰に片想いしてるとかは周りに教えてくれないんだけど。仕事のお昼休みにわざわざ来るってことはそうなんじゃない?」
やっぱり、そうなんだ……。
オウスケくんは朝比奈さんのことは今のところ何とも思っていなそうだったけど……あんなに綺麗な人が本気でアプローチしたら、もしかしたら……。
不安な気持ちになっていると、吉山さんが言葉を続ける。
「あの子、口が悪いところがあるから誤解されやすいんだけど、正直なだけで、根は良い子なのよ。
だから、本当に早坂くんのことが好きなら、応援してあげたいなって思う」
吉山さんのその言葉にズキン、と心が痛む。
私も、オウスケくんのことが気になってるから。
その時、簡易応接の方から朝比奈さんとオウスケくんがこちらへ歩いてくるのが見えた。話が終わったのだろうか。
そんな私に気が付いたのか、吉山さんが小声で私に、
「もしかして……金本さん、早坂くんのこと、好きなの?」
と聞いてきた。
「ち、違います‼︎」
思わず、力いっぱい否定してしまった……。
好き、かはまだ分からない。
でも、気になっているのは事実のくせに……。
「そっか。二人の方をあんまりチラチラ見てるから、そうなのかなって思って」
「……朝比奈さんは早坂さんに何のご用事で来店したのかなって思っただけです」
好きだから会いに来た、とか……? でも朝比奈さんにはオウスケくんが相当失礼なことを言い放ったはずだ。プライドの高そうな彼女が、あんなこと言われた後でオウスケくんを好きになるって、普通はないと思うけど……。
でも、絶対ないとは言い切れないし……。
「金利の良い商品を教えてもらうためって言ってたけど……まあ明らかにそれは建前よね。それを知りたいだけなら私に聞けば良いんだし」
「朝比奈さんは早坂さんが好きっていうことですか……?」
「多分ね。あの子、プライド高いから、誰に片想いしてるとかは周りに教えてくれないんだけど。仕事のお昼休みにわざわざ来るってことはそうなんじゃない?」
やっぱり、そうなんだ……。
オウスケくんは朝比奈さんのことは今のところ何とも思っていなそうだったけど……あんなに綺麗な人が本気でアプローチしたら、もしかしたら……。
不安な気持ちになっていると、吉山さんが言葉を続ける。
「あの子、口が悪いところがあるから誤解されやすいんだけど、正直なだけで、根は良い子なのよ。
だから、本当に早坂くんのことが好きなら、応援してあげたいなって思う」
吉山さんのその言葉にズキン、と心が痛む。
私も、オウスケくんのことが気になってるから。
その時、簡易応接の方から朝比奈さんとオウスケくんがこちらへ歩いてくるのが見えた。話が終わったのだろうか。