キミといつもの場所で、手を繋ぐ

曲がった先に紫陽花が咲きかけていて、梅雨が来るのを感じながら今日のことを反芻してしまいました。


そして、また心臓が煩かったのです。

けど、それを嫌だとは思えません。





雨宮くんとは、それから毎日帰るようになりました。


曲がり角で「また明日」と、約束して分かれます。


──もう少し話したいな


───雨宮くんも、そう思ってくれてたりしないかな


そう思う今日この頃なのです。
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