キミといつもの場所で、手を繋ぐ

*雨の日のキミと傘*


今日の予報は曇りのち雨です。
お気に入りの傘を手に登校しました。


「おはよう。雨宮くん」

「おはよう」


私と雨宮くんは、挨拶をする仲になりました。

私の毎朝の楽しみなのです。


私たちの会話は多くありません。

教室では萎縮してなかなか話せない私と、もともと寡黙な雨宮くんだからです。

それでも雨宮くんは、嫌な顔一つせず私と帰ってくれています。
< 14 / 54 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop