キミといつもの場所で、手を繋ぐ




いつもバイバイしてしまうその場所で、キミと手を繋ぐ。


「…橋本さん…もう少し話したいんだけど、いい…?」

「…はい!」



今日は分かれ道で右に曲がらず、左へ曲がる。


雲間から、太陽が顔を出し始めています。




「あ…」

「「ネコ」」

そこには初めて一緒に帰った時に見たネコさんでした。

声が被った事に、顔を見合わせて笑いました。






───今日は、もう少し2人で一緒に。


END
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