「私にだって好きな人くらいいる」



「私だって好きな人くらいいる」



にっこり、と言うよりは顔の作り上、にやぁっとした笑顔を浮かべた。


ざまぁみろ百瀬。


整ったお顔が不細工に歪んでるよ。


私の悪口なんて百年早い。


最後にもう一度、女子二人にお願いの目配せをしてみると、サムズアップと頷きで快く承諾してくれた。  


口に出してないけど通じるあたり女子ってすごい。


「まってよ!!椿!!!って、うわっ」


百瀬が立ち上がろうとした瞬間、真正面に座る彼女達に腕を取られ、そのまま椅子に縫い付けられた。


意味がわからない、という顔が最高におかしい。


くつくつと笑うと二人も笑って手を振ってきた。
< 19 / 23 >

この作品をシェア

pagetop