「私にだって好きな人くらいいる」
「私だって好きな人くらいいる」
にっこり、と言うよりは顔の作り上、にやぁっとした笑顔を浮かべた。
ざまぁみろ百瀬。
整ったお顔が不細工に歪んでるよ。
私の悪口なんて百年早い。
最後にもう一度、女子二人にお願いの目配せをしてみると、サムズアップと頷きで快く承諾してくれた。
口に出してないけど通じるあたり女子ってすごい。
「まってよ!!椿!!!って、うわっ」
百瀬が立ち上がろうとした瞬間、真正面に座る彼女達に腕を取られ、そのまま椅子に縫い付けられた。
意味がわからない、という顔が最高におかしい。
くつくつと笑うと二人も笑って手を振ってきた。