「私にだって好きな人くらいいる」
「ありがと、……クニミさん?」


キレイ系の彼女の名前を呼ぶと、彼女はとても嬉しそうに歯を見せて笑った。

ギリギリで名前を思い出せてよかった。


ありがとう国見さん。と、オフショルさん。


貴方達の犠牲は消して無駄にしないよ。



「亜弓でいいよ~。あ、次の国際政治隣座っていい~~??」


「うん。ありがとう亜弓」


「うふふ、どういたしまして」

「じゃあね~ばいばい!」


和やかに私を送り出してくれる二人は百瀬が動けないように、なかなかの力で押さえつけてくれている。


急ぐこともなく悠々とその場を後にした。

鼻歌交じりで歩く私は誰がどう見てもご機嫌だ。


ちなみに選曲はゴンドラの唄。
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