釣り合わなくてもあなたが好き

何だかんだ考えてるうちに始まっちゃったよ、自己紹介。一年生からだから確信できるけど、幸崎君って言うんだ。先輩と間違えてしまってごめんなさい。


｢じゃあ次に･･･影月さん、お願い出来るかな？ ｣


｢え、は、はい。えっと一年三組の影月深海です。よろしくお願いします｣


よし、焦らないで言えてよかった。それにしてもやっぱり部員が少ないな。先輩達は二年生と三年生合わせて五人しかいないし･･･。一年生だってあたしと幸崎君ともう一人、水城冬美(ミズキフユミ)さんって言う女の子しかいないもんね。


｢よし、一年生のみんな、ようこそ化学部へ。ウチは部長の高橋雪羽(タカハシユウ)よろしくね｣


部長さん元気が良くていいな。


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ようやく自己紹介が終わった。一年生の二人には話しかけたいな。


｢影月さん。これから宜しくね。｣


水城さんに話し掛けようとしたら、幸崎君が話し掛けてきた。ドキッとしたから好きなのかも。やっぱり。