釣り合わなくてもあなたが好き
「あ、えっと、そのー、よ、よろしくお願いします。幸崎君」


そう言い終わる前に、何故か水城さんの方に歩き始めてた。幸崎君には申し訳ないとしか思えなかった。


「水城さん、ですよね。影月です。よろしくお願いします」


女子だったらまだ少し話すことが出来るけど話すのは初対面だからやっぱり難しいよ。


「深海ちゃんだっけ? よろしくね。そうだ、幸崎には気を付けてね、人が苦手っぽいから言っておくけど、私幸崎と同じ中学だったんだけど、学年一位だったし、凄い人気者だから部活の最中に幸崎の友達が来るかもしれないよ」


学年一位なんだ。あたしなんていつも真ん中辺りだったのに。ていうか男子が来ませんように。女子だったら・・・ちょっと苦しいかも。初恋だから叶えたいもん。


「そうなんですね。気を付けときます。」


男子が来たらもうどうしようかって思うけど水城さんは分かってくれるから大丈夫だよね。
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