だからそれは、愛じゃない。




 良太くんをジッと見ていると、『あっ、髪ね、茶色に染めたんだー! 高校デビューってヤツしちゃったー』と、ハニ噛んだ笑顔を見せてくれた。



 ……っ!!! カワイイ! 可愛すぎる、ヤバイ! 絶対ファンクラブとかできちゃうよ!!


 可愛さとカッコよさを器用に使い分ける良太くん、凄すぎる。



「本当、大きくなったね。かっこよくなった!」


「本当?? 俺、モテちゃったりするかなー??」


「うん! モテるよ! カッコイイし、可愛いし、親しみやすいもん! 絶対モテモテだよー!」



 良太くんが可愛くて、会えた事が嬉しくて、思わず『久しぶりー!!』と頭をワシャワシャしてしまった。



 ………鶴橋くんから『男と話さないで』って言われてたのに、この時舞い上がって鶴橋くんから言われた事を忘れていた。



 完全に忘れていた………



「朱里………」


 この光景を鶴橋くんが見ていたとも知らずに………


 ……背後で名前を呼ばれ、体が強張る。



 鶴橋くん………だ………


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