だからそれは、愛じゃない。




 高城を俺達の味方に………


「でも、俺、高城とはほとんど話したことない………」


 男子バスケ部のマネージャーをしてくれてる高城だけど、俺はほとんど話をした事がなかった。


 高城は中学でも一緒の学校で、男子バスケ部のマネージャーをしてくれていた。


 なのに俺は高城とプライベートな話をした事がほとんどない。『彼氏がいない』って噂も部員から聞いたくらいだった。


「1年生はどこの部活に入るか、そろそろ決めなきゃいけないんだ。もちろん、和谷くんと一緒のバスケ部にするつもりだけど、鶴橋先輩の『浮気相手』がいるのなんてイヤなんだよ」


「………でも、高城に部活を辞めろっていうのはさすがにやりすぎじゃ………」



「『浮気相手』って立場の人間がいる部活はイヤって事。気になって部活、集中できなそうじゃん。それに俺が高城先輩に部活辞めてほしいって思うワケないでしょ。だって俺、高城先輩追ってこの学校来たんだよ??」



 …………え??


 何の前触れもなく、唐突に高城が好きな事を暴露した良太。

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