だからそれは、愛じゃない。





 祐樹が鶴橋くんの事を、分かってくれた事を良いことに、学校へ着くまでの間、勝手に昨日のデートの事を一方的に喋りまくっていた。



 分かってくれたとはいえ、祐樹はまだ鶴橋くんの事を好きになってくれたワケではないようだった。


 少しずつ、鶴橋くんを分かっていってほしいな。そう思った。



 学校へ着き、教室に入ろうとした瞬間、鶴橋くんから『ちょっといい??』と声をかけられた。


 もちろん!!”ちょっと”どころか何時間でも!! と嬉しくなったけど………廊下で話すらしい。


 『なんだろう?? 昨日のデートの事かな??』と思いながら、少し口角を上げ鶴橋くんが喋り出すのを待っていると、


「朱里、もう和谷くんと一緒に学校来ないで??」



 鶴橋くんのカワイイヤキモチ。


 そう思いたいけど、私にとっては”カワイイヤキモチ”で済ませれる事じゃなかった。


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