だからそれは、愛じゃない。
◆◇祐樹side◆◇
いつものように朱里と一緒に登校した。
それは俺達にとって”普通”だった。
『一緒に登校しないでほしい』
鶴田からこう言われるまでは………
コイツはダメだ。朱里を縛り付けるヤツだと思った。
当然『ふざけんな』と言い返そうとしたが、良太から言われた『今の和谷くんは邪魔モノでしかない』という言葉を思い出した。
……朱里と鶴田は付き合ってるんだ。
良太の言う通り、朱里にとっては幼なじみの立場の俺でさえも、邪魔モノなのかもしれない。
これ以上朱里にとって、マイナスなイメージ植え付けたくない。朱里に嫌われたくない。
万が一の可能性が、俺にもあるって信じたかった。
鶴田の返事を保留にして、授業中であろう良太にLINEする。『いつでも相談してきていい』と言う良太に、早速甘えてしまう。