だからそれは、愛じゃない。




◆◇祐樹side◆◇


 いつものように朱里と一緒に登校した。
 それは俺達にとって”普通”だった。



『一緒に登校しないでほしい』


 鶴田からこう言われるまでは………


 コイツはダメだ。朱里を縛り付けるヤツだと思った。



 当然『ふざけんな』と言い返そうとしたが、良太から言われた『今の和谷くんは邪魔モノでしかない』という言葉を思い出した。



 ……朱里と鶴田は付き合ってるんだ。


 良太の言う通り、朱里にとっては幼なじみの立場の俺でさえも、邪魔モノなのかもしれない。



 これ以上朱里にとって、マイナスなイメージ植え付けたくない。朱里に嫌われたくない。



 万が一の可能性が、俺にもあるって信じたかった。



 鶴田の返事を保留にして、授業中であろう良太にLINEする。『いつでも相談してきていい』と言う良太に、早速甘えてしまう。


< 48 / 250 >

この作品をシェア

pagetop