コバルトブルーの誘惑
成田。到着ロビー。
5年ぶりに会っても、わかるだろうか?
お互い大学生だった。
Tシャツに短パン姿の嶺緒しか、覚えていない。
まあ、私の真っ黒なストレートの髪は変わらないし、
160センチ、中肉中背のスタイルもそのままだろう。
もう少し、色気が出ても良い年頃だと思うのに、
二重の下がり気味の目尻は童顔のままって感じだだろうか?
嶺緒のコバルトブルーの瞳も変わりようがないだろうけど…
細身で背の高かったレオンを待った。
「舞?!変わらないね!」と仕立ての良い薄いグレーのスーツの男性が私の前で立ち止まると、知っている声を出した。
更に薄い色のサングラスを外して、微笑むと、知っているコバルトブルーの瞳。
「嶺緒?」
と驚いている間に、
私は持ち上げられ、グルグルと回され抱きしめられ両頬にキスをされたみたいだ。
肩が広く、胸も厚く、癖っ毛の黒い髪は短く整えられ、すっかりオトナの男になった。と声も出ない。
「舞、久しぶり、あいかわらず、可愛いんだな。また、好きになりそうだ。」と嬉しそうに微笑んでぎゅうと私を抱きしめる。
「…えっと、嶺緒は…相変わらず、かっこいいんだね。すっかり、大人のビジネスマンに見える。」と慌てて、私が腕を抜け出ると、
「舞、シャイなのはあいかわらずだね。」と私の瞳を覗き込んで来る。
「日本では友人同士はハグしないの。」
「でも、僕達ただの友達じゃないし…」
あっ、こら、
5年も昔のたった3週間の事で、そんな事言う?
迷いながらも、会う事にしたのは、
終わった恋を確認したかったからなのに…
レオにとってはガールフレンドのひとりにすぎなかったのだと
自分の昔の気持ちにピリオドを打ちたいと思ったいたからだったのに…
…メールや電話じゃあそんな気配はみせなかった癖に、会ってすぐそんな発言ですか?
「…」私が唖然とした後、赤くなって下を向くと、
「僕は忘れてないけど…」とレオンは私の手を取り、ニッコリする。
5年ぶりに会っても、わかるだろうか?
お互い大学生だった。
Tシャツに短パン姿の嶺緒しか、覚えていない。
まあ、私の真っ黒なストレートの髪は変わらないし、
160センチ、中肉中背のスタイルもそのままだろう。
もう少し、色気が出ても良い年頃だと思うのに、
二重の下がり気味の目尻は童顔のままって感じだだろうか?
嶺緒のコバルトブルーの瞳も変わりようがないだろうけど…
細身で背の高かったレオンを待った。
「舞?!変わらないね!」と仕立ての良い薄いグレーのスーツの男性が私の前で立ち止まると、知っている声を出した。
更に薄い色のサングラスを外して、微笑むと、知っているコバルトブルーの瞳。
「嶺緒?」
と驚いている間に、
私は持ち上げられ、グルグルと回され抱きしめられ両頬にキスをされたみたいだ。
肩が広く、胸も厚く、癖っ毛の黒い髪は短く整えられ、すっかりオトナの男になった。と声も出ない。
「舞、久しぶり、あいかわらず、可愛いんだな。また、好きになりそうだ。」と嬉しそうに微笑んでぎゅうと私を抱きしめる。
「…えっと、嶺緒は…相変わらず、かっこいいんだね。すっかり、大人のビジネスマンに見える。」と慌てて、私が腕を抜け出ると、
「舞、シャイなのはあいかわらずだね。」と私の瞳を覗き込んで来る。
「日本では友人同士はハグしないの。」
「でも、僕達ただの友達じゃないし…」
あっ、こら、
5年も昔のたった3週間の事で、そんな事言う?
迷いながらも、会う事にしたのは、
終わった恋を確認したかったからなのに…
レオにとってはガールフレンドのひとりにすぎなかったのだと
自分の昔の気持ちにピリオドを打ちたいと思ったいたからだったのに…
…メールや電話じゃあそんな気配はみせなかった癖に、会ってすぐそんな発言ですか?
「…」私が唖然とした後、赤くなって下を向くと、
「僕は忘れてないけど…」とレオンは私の手を取り、ニッコリする。