二人だけの秘密
『次は、金閣寺道。金閣寺道。お降りの方は、ボタンを押して下さい』

僕が乗車したところから、今は金閣寺周辺を走っていた。

ーーーーーーピンポーンーーーーーー!

高い音が車内に響き、バスがゆっくりとスピードを落とす。そして、金閣寺道に停車した。

「………」

外国人観光客が、地図を持って次々にバスから降りていく。

金閣寺は京都では有名な観光名所の一つだ。黄金に輝く、舎利殿。その舎利殿に周りの大きな池が映り、幻想的に見える。
四季折々の景色を楽しめ、一年中観光客が足を運ぶと言われている。が、別に僕は興味はなかった。

この地域に生まれてからずっと住んでる為、なんとも思わないのだ。

「美希さんに会いたい………」

僕の思いは、ただそれだけだった。

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