ラムネ瓶にさよならを
「だって、そんなことなんも言ってなかったじゃん!」
「言えるわけねえだろ!」
「松井さんと付き合うのかとてっきり…」
「その場で断ったよ」
またラムネ瓶の中で音が鳴る。
「ここら辺田舎だし、お前と一緒にいられんのってラムネぐらいしかねえじゃん」
「う、うん」
「…暑いのに付き合わせて悪いなってずっと思ってたよ、でも」
「私、そんなに暑い暑いって言うなら早くクーラー効いた部屋に帰ればいいのにって思ってた」
途端に悲しい顔をする衣純。
本人は気づいてないけど、わかりやすい衣純に私は口角が上がる。
「でも衣純と一緒にいられる時間が増えて、嬉しかったんだよ」