幼なじみじゃ、なくなった夜。
「っひっく…もう歩けな〜い!」
「ったく…だから言わんこっちゃない」
居酒屋を出た千鳥足の私に、肩をかした榎波が呆れたような視線を向けていたのは何となく覚えている。
「あ〜あ!いい加減彼氏欲しいな〜!!」
そしてそんなことを喚いていた気もする。
「ふーん…じゃ俺でいいじゃん」
「はぁ?」
「俺と付き合えば?」
「ぶっ…!何言ってんの榎波!榎波と私が付き合うぅ!?アハハ何それ!変な冗談やめてよ〜!」
ぐ、と私の肩を支えていた榎波の力が少し強まって
「…冗談なんかじゃねぇよ」
次の瞬間には、右腕を強く引かれていた。
そして…