幼なじみじゃ、なくなった夜。





ありがとうございます、か…。




彼女の後姿を見ながらふと思う。




あんなに可愛くてオシャレで女子力の高い、その上したたかな彼女に言い寄られたら落ちない男はいないのではないだろうか。



榎波だって…






彼女と付き合う榎波の姿が容易く想像できてしまって、ゾワリとする。




そしてゾワリとしていることに、落ち込む。






榎波。





私さ、






自分が思っていたよりだいぶ、アホだったみたいだよ。







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