タイトル未決定
ロイ「カレン、どこに行くつもりなのか聞いているんだ

もう夜だ

女性が1人で出歩く時間じゃないことぐらいわかるだろ


何をしようとしていたかだけでも答えてくれないか」



わかってる。ロイさんが私を心配して言ってくれてることぐらい私にだってわかってる



だけど、これだけは譲れない



今本当のことを話せばきっとロイさんは暴れる



だけど、それはロイさんにとって不利にしかはたらかない



ロイさんは軍の中でも相当上の立場にいる



国家魔術師であるロイさんを軍は手放さいと思う



だけどもし本当のことを知ってしまえばロイさんはきっとただじゃ済まない




きっと飼い殺しにされるのがオチ




本当のことを知ったロイさんを軍上層部は絶対に放っておかない




だけど必要な人材だから捨てることも出来ない




そうなれば絶対ロイさんには監視やらなんやらいろんなものがついてしまう




そんな窮屈な思いをロイさんがする必要は無い




だからロイさんのためにも私は本当のことを言っちゃいけないんだ




ロイさんは頑なに話そうとしない私を見てため息をついた




そして




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