君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
そう言い、和泉はフと自嘲気味に笑う。
和泉も充分過ぎるほど、理解しているのだ。 その恋の不毛さを。
(………それでも、止められない、ね)
そう思えば、有華は和泉の行動が腑におちたように思えた。
「………それなら、仕方ないわね!そんなに好きなら気が済むまで、彼女の傍にいるのもアリかもね?
それで和泉が、夢を叶える姿を見せてあげなさいよ。きっと喜ぶわ」
「ていうか、言われなくても最初からそのつもりだよ」
そう力強く言った和泉を見、有華は次は嬉しくなり、微笑んだ。
「〜〜〜っ、本当、いい男になってるわね! 短期間の間にこんなに成長して………! お姉ちゃん、嬉しいわ〜!」
「っ、て急に頭わしゃわしゃしないでくれる!?」
「いいじゃないの、可愛いんだから! ねえ、今度私にも会わせてよね、その笹原さんにっ」
「今はその手をどけろよ!」