君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「俺は、それを叶えたい。 ………どうしても」
和泉はそう言うと再び小春に頭を下げる。
そんな和泉を見、小春は微笑んだ。
「瀬名君。 顔を上げて下さい。 ………むしろ、こちらの方が今日あなたには感謝しなきゃならないの。それに報いるのは当然だと思うわ。だから、遠慮なく言って下さい」
「ありがとうございます………」
和泉は、ホッとしたように息を吐くと意を決したように口を開いた。
「俺に ーーー」
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ーーー前が見えない。
足が止まって、そこから動けない。
(………これが、俺が俳優と優葉を手に取った結果なのか?)
「ダメです、事務所前にも李人の自宅マンション前にもマスコミが殺到していて動けそうにありません!」
「はい、ですから週刊誌の件はプライベートなことですから現段階でお答えしかねます!」
「必ず書面で詳細をお伝えしますので………!」