君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
そんな優葉を見、和泉は顔をほころばせた。
「………何それ」
そして、優葉の両手をそっとその顔から離す。
「っ、やだ、和泉っ、今私は恥ずかしくて顔向けできなーーー」
「………最高にうれしい」
「………ッ!!」
視界が開けるとそこには、とびっきりの笑顔で笑う和泉がおり、優葉の胸はこれでもかというほどときめく。
再び、二人の世界に入ろうとする優葉と和泉に有華はコホンと大きく咳払いをした。
「ああ………そっか。 いたんだ、有華さん」
「いたんだ、じゃないわよ! さっきはあれほど噛み付いてきたくせに、なんなのよ!ったく、もう!」
有華は不満げにそう言えば、優葉をじっと見つめた。
近くで見る有華は、やはりとても美人で優葉は思わず
「とてもお綺麗ですね………」
そうため息と共に呟いた。
それを聞いた有華は、目をこれでもかというほど見開く。
そしてーーー
「合格!! 百点満点で合格よ!!」