君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「何よ! 許可とったらとったで追い払うくせに!」
「当たり前でしょ!? 一体誰が告白するところを見られたいんだよ! しかも、従姉妹に!!」
「え………?」
優葉は、和泉の言葉に目を見開いた。
"しかも、従姉妹に!!"
「い、和泉………?」
「ーーー? 優葉?」
「そ、その………その方って」
「有華さん? 有華さんは、俺の従姉妹だよ。 俺にとっては姉みたいなもの」
「ーーーッ!!!」
優葉は、自分がとんでもない勘違いをしていたことに気が付き、絶句した。
「い、従姉妹………!? 姉って、えっ………!? じ、じゃあ私は和泉の従姉妹にや、」
「? や?」
「ーーーや、やきもちをやいていたってこと………?」
それを口にした瞬間、優葉は恥ずかしさのあまり顔を両手で覆った。
「穴があったら入りたいっ………」