君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

「あの………何か………?」

明らかに戸惑いと不審感を露わにする優葉に怜も中々良い言葉を言い出せない。

(当たり前だけど、こんな人の多い所じゃ俺も俳優の東田 怜だと言えないし。どうするーーー)

そう怜が自問していた時ーーー

「ーーー………おい、アンタ」

「………!?」

ものすごい勢いで、怜は優葉の腕を掴んでいた手を離された。

「………いきなり女性の腕を握るなんて失礼だね。人の彼女に何の用?」

そして、優葉を背後より自分の元に引き寄せた一人の青年。
その姿を見るや、怜は息を呑んだ。

(何だ、このイケメンは………)

幼い頃より芸能界に身を置いている怜は、美男美女など数多の数見てきたため、容姿の良い存在には慣れているつもりだった。
しかし、今目の前にいる青年はあまりにも美しく、そのような怜も息を呑まずにはいられなかったのである。

しかし、怜がそれ以上に絶句したのは

(今、彼女って言ったか………?)

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