君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「………すみません。知り合いの女性と似ていたのですが、勘違いだった様です」
色々な情報が一気に入ったが、怜は、青年が明らかに怒りを明らかにしていたためとりあえずこの場をおさめようとそう取り繕った。
怜がそう言っている間も、青年は優葉を自分の元に強く引き寄せたままだ。
「そうでしたか………。和泉、大丈夫だよ」
「………優葉」
「………ね?大丈夫」
そう柔らかく青年ーーー和泉に優葉は微笑んでみせた。
その笑みはとても優しく、そして美しく思わず怜は二度も息を呑むことになるのだった。
(これが………李人の従姉妹であり、恋人だった笹原 優葉か。………李人が今でも強く想う理由が分かる気がする………が)
彼女のその美しく愛おしげに見つめながら捧げる笑みは、全て目の前の和泉に捧げられている。
それは、怜にとって………いや、李人にとって到底受け入れられるものではないだろう。
「………その、つかぬことをお聞きしますが。 2人は恋人ですか?」
しかし怜は、ほぼ確信を持っていたが、事実確認のためそう優葉に尋ねた。