君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

「入院する間、点滴と経過観察をして、様子を見させていただきます」

「………分かりました」

そう告げた医師が、李人の病室から退室した後、斉木は項垂れていた。

「斉木さん………」

「………優葉さん。 申し訳ない。あなたにも………凄く迷惑をかけた」

「い、いえ………!その………李人君は、お仕事がそんなに………?」

「えぇ………。 李人のスケジュールは、数年先まで埋まっています。 どこにそんな気力があるのかと言うほどに分単位で、撮影や取材をこなしています。

まだ22歳だというのに、もうスターズの中でも、トップを争う程の稼ぎ頭です。

ただ………最近の李人はキャパを超えそうなスケジュールを自分から積極的に入れていた。私もそれを強く止めることができず………完全に管理不足です」

「なぜ、そんなことに………? どうして………」

「それは………私が、あなたに謝らなければなりません。優葉さん」

「え………?」
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