君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
やがて、斉木の連絡にて、救急車で李人は運ばれることになった。
「李人君………、李人君………」
(一体、李人君に何が起こってるの………?)
優葉は救急隊員に運ばれる李人を見てとても胸が痛む。
先ほどの李人の苦しそうな表情を思い出し………視界が滲む。
そして、何より………パズルがはまらない。
李人が優葉に謝る理由も、想いあっていた頃のように優葉を見つめる眼差しも………李人の行動の全てがはまらない。
だけど今はーーー、何よりも李人の無事を確保する事が最優先だ。
「お願い、李人君………。無事でいて………」
斉木と共に救急車へ乗り込んだ優葉は祈るように何度もそう李人へ呟いた。
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埼玉県で一番規模の大きな病院に李人は運ばれた。
著名人ということもあり、完全に個室だ。
「………過労、ですね」
李人を診断した医師はそう斉木と優葉に告げた。
「幸い、熱が出ているだけで臓器などに異常は見られませんでした。 お仕事をここ何ヶ月も詰めており、睡眠不足や食事も取れていない事があったとのことですので、一週間程の静養が必要です」