君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
李人を信じる事ができず、彼に全てを背負わせてしまった。
その後悔ばかりが、優葉の胸を貫いていた。
「優葉さん。 今更………、こんな話をして申し訳ないと思っています。
情けないのは承知の上ですが、これでも私は俳優 橘李人のマネージャーです。
李人の心身のケアをするのも、私の勤めです」
「斉木さん………」
すると斉木は優葉に今一度深く頭を下げた。
「さ、斉木さん、もういいですから顔を上げてくださーーー」
「図々しいのも、勝手なのも百も承知です。 だけど………どうかお願いします。 李人の心が回復するのは………恐らく優葉さん、あなたといる時だけです。なので、どうか………李人の傍にいてくださいませんか」
「………っ!?」
「李人の状態は、青嶋社長も認識済です。 なので、弊社としても全力で、優葉さんと李人のことが外部に漏れないよう守る所存です。
何より李人が心身を壊してしまえば、俳優も元も子もありません………。
優葉さん、どうかお願いします。どうか………李人の傍にいてやってはくれませんか………?」
