君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
優葉の古い友人だろうか。

けれど、勉強熱心な優葉のことだ。友人に会うなら、授業がある日は避けるはずだ。

何より、和泉に友人の話をしないとは思えない。

「………分かりました。 ありがとうございます」

研究室を後にしても、和泉は今の状況がどこか腑に落ちなかった。

「行ってみるか………」

そう思った和泉は、病院へと向かったーーー。

ーーーーー

病院へ着いたはいいが、受付が広く、またどのような症状で優葉の知り合いが倒れたか分からず和泉は困った。

優葉に今一度、連絡を取ってみるしかない。

そう思った時だったーーー。

「………! 君は………」

「………?」

「瀬名 和泉………?」

ふと背後から声をかけられ、和泉は振り向いた。

そこには、背がスラリとした短い茶髪の顔立ちの整った男性がいた。

帽子を目深に被り、黒縁眼鏡をかけてはいるが、和泉はどこか見覚えがあった。






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