君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「失礼します」
和泉が、優葉の所属する国語教育学の研究室前に入れば、講義の片付けをしている年配の男性教授がいたが、そこに優葉の姿は無かった。
「君は?」
「いきなり失礼しました。 4年の笹原先輩の後輩で、瀬名と申します。 笹原先輩はもう帰りましたか?」
「笹原さんに用事だったんだね。でも、今日は来ていないよ。 いつも授業に欠かさず出る彼女が珍しいことに」
「………来ていない?」
(今日の午前中には、大学に間に合うように送り届けたはずなのに………どういう事だ?)
訝しげに首を傾げる和泉を見て、教授が口を開いた。
「何でも急用が入ったとかで………ああ、そうだった。知り合いが倒れたとかで、病院に付き添わないといけなくなったって言ってたよ。確か、大学病院だったはずだ」
「知り合い?」
(一体誰のことだ………?)
和泉が、優葉の所属する国語教育学の研究室前に入れば、講義の片付けをしている年配の男性教授がいたが、そこに優葉の姿は無かった。
「君は?」
「いきなり失礼しました。 4年の笹原先輩の後輩で、瀬名と申します。 笹原先輩はもう帰りましたか?」
「笹原さんに用事だったんだね。でも、今日は来ていないよ。 いつも授業に欠かさず出る彼女が珍しいことに」
「………来ていない?」
(今日の午前中には、大学に間に合うように送り届けたはずなのに………どういう事だ?)
訝しげに首を傾げる和泉を見て、教授が口を開いた。
「何でも急用が入ったとかで………ああ、そうだった。知り合いが倒れたとかで、病院に付き添わないといけなくなったって言ってたよ。確か、大学病院だったはずだ」
「知り合い?」
(一体誰のことだ………?)