君が見せてくれた、私の世界
「だから、頑張ろう。
誰かにいじめられたり、嫌なことがあったら…すぐにママとパパに言うんだ。」


「…うん…。」


「大丈夫、想世架はパパとママの子だから。
きっと大丈夫。」



パパがギュッと抱きしめてくれる。


パパの優しさに改めて触れて…今までの不安が全部流れた気がして。


そっと涙をこぼした。




□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


「ねぇ、パパ。」


「ん?」



帰り道。


私はふと気になったことを聞いてみた。



「パパの高校時代はどうだったの?」


「パパの高校時代は楽しかったよ。
中高一貫校に通っていたから、友達もずっと一緒だった。」


「え、そうなの?」


「うん。
それで大学に進学して聖美に会ったんだ。」


「そうなんだ…。」



ママは幼稚舎から大学まであるエスカレーター式の大学に通っていたらしくて。


パパも中高一貫校だったから…パパが、ママのいた大学に進学してのお付き合いして…結婚して。


そして私が生まれたのって本当に運命だったのかなって思う。



「運命だね。」


「パパもそう思うよ。
聖美とそよに出会えたのは…きっと運命で、奇跡に等しいんじゃないかなって。」


「ふふっ。」



……私にも、いつか。


ママとパパが出会ったように…運命の人と出会えたりするのかな…。



< 11 / 312 >

この作品をシェア

pagetop