君が見せてくれた、私の世界
「……よし。」



司書さんがオススメしてくれた本と、他に気になった本を何冊か借りて読み終えると。


私は、図書館を出て…病院に向かった。



九条先生に、リハビリをしたいと伝えに行くために。


歩きたい。


外を走り回りたい。


好きなものを自分で取りに行って、色々見て回りたいの。



「じゃあ、白鷺さん。
ここで待っててくださいね。」


「はい…。」



病院に着くと、すぐに会議室に案内されて。


九条先生を待つように言われた。


いつもは、ここでパパとママが私の病状を説明されてるのに。


今日は私が、しかも1人で来てるなんて…なんだか不思議な気分。



しばらく、落ち着かなくてきょろきょろしていたら…九条先生が入ってきた。




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