君が見せてくれた、私の世界
「そうなんだ。
今日は、お父様がお休みの日なんだね。」


「はい!
…じゃあ、九条先生。
よろしくお願いします。」


「うん。よろしくね。」



病院のエントランスまで、九条先生が車椅子を押してお見送りをしてくれた。



リハビリ…受けれるんだ…。


多少なら、私にだってお金はある。


それが底を尽きたら、ママに…お願いしよう。



「…良かった……。」



これで、ちょっとは1人でまた立てるようになるかもしれない。


…歩けるように、なるかもしれない。



このアスファルトの上を、自分の足で歩ける日が来るかもしれない。



いつか来る未来に、わくわくしながら胸を弾ませて。


機嫌よく、パパに電話をかけたら…パパも電話口で、なんだか嬉しそうで。


お迎えに来てもらうと、ついでだから…と一緒に外で食事をした。





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