君が見せてくれた、私の世界

嫉妬

直央くんと過ごすようになって、
しばらくが経ったある日。


今じゃ、暇さえあればお互いの病室を行き来するくらいの仲になっていた。

でも、直央くんと過ごせば過ごすほど、それと比例するように。
……千暁との時間は、無くなっていった。


千暁がお見舞いに来てくれるのも、ほとんど無くなってて電話やメールも途切れ途切れ。
メールが来ても、私の体調が悪かったり…千暁の都合がつかなかったり。
3日に1回、でもいいほどのペースになっていた。




「そーよちゃん。」


「わっ、直央くん!いらっしゃい!」


「あ、今日も紅茶淹れてくれたんだね。」


「うん。
今日は、この前直央くんがくれたティーバッグで淹れたの。」


「お湯沸かすの大変じゃなかった?
言ってくれれば、俺がやるのに。」


「いいの!たまには私にもやらせて?」


「そよちゃんがそう言うなら…。」



なんて渋々と言った顔で、パイプ椅子に座る直央くん。
ちょっと過保護なところがあるんだよね…。
そこまでしなくても大丈夫なのに。





< 210 / 312 >

この作品をシェア

pagetop