クールな御曹司の一途な独占欲
また私と本部長はいつの間にかすれ違っていたようで、本部長室に着くと本部長の方が先に着いていた。
また自分でコーヒーを淹れたようで、優雅に新聞を読んでいる。
「おはよう、香坂さん」
「・・・おはようございます」
ずいぶんニコニコとしていて、それでもその笑顔の奥には毒々しい雰囲気が漂っていた。
「香坂さん。金曜日は実に楽しい飲み会になったね。それで、キミはその夜のことをどの程度覚えているのかな?」
「・・・だいたいは覚えてます。ご迷惑おかけしてしまってすみませんでした。それに色々と口走ってしまって・・・」
「そうだね、お酒の飲みすぎは怖いね。思ってもないことを言ってしまうものね。僕もお酒が入ってしまったからついつい手が出てしまったみたいだよ。そのあと生殺しにされたけどネ」
「す、すみません」
「いいんだよ。僕が出ていっても鍵をかけられないだろうからあの後朝の5時までキミのベッドの横で待機してたんだ。当然眠れるわけなかったけどね。朝に帰ったよ。でも全然気にしてないよ、キミの誕生日だったからね?」
思ったよりも大変なことになっていたようで、私は気まずくなりさっさと秘書室に入った。